繁体字(台湾)と簡体字(中国)と日本語の違い-2

字体と発音が似ていて、意味が同じ漢字

繁体字(台湾) 簡体字(中国) 日本語    
安心:アンシン 安心:アンシン 安心:あんしん
三 :サン 三 :サン 三 :さん
台灣:タイワン 台湾:タイワン 台湾:たいわん

イントネーションは違いますが、読み方はとても似ています。日本語読みでも通じると思います。
漢字も見れば分かりますね。

日本語の音読みは、元々中国語からきたもの

日本語の音読みは中国から来た読み方であり、それゆえ中国語に似ているのも多くあるのです。
日本語の訓読みは和式に該当します。
中国語を無理やりカタカナにしました。下の表で見比べてみましょう。

中国語の読み方 日本語の音読み 日本語の訓読み
1 イー いち ひとつ
2 アー ふたつ
3 サン さん みっつ
4 スー よっつ
5 ウー いつつ
6 リィゥ ろく むっつ
7 チー しち ななつ
8 バー はち やっつ
9 ジゥ きゅう ここのつ
10 シー じゅう とお

日本語の音読みの方が中国語の読み方に近いことが分かります。

日本語は中国語から来たものだから似ているのもの理解できます。でも全く似ていない漢字がある理由は何なんでしょうかね?数字の5の発音は、日本語の音読みと中国語は似ていませんね。
音読みなのに中国語と似ていないものがある理由は、その当時訳した人が間違ってしまったり、上手く発音できなかったり、日本人が発音しやすいよう日本独自の発音になっていったなどの理由があるそうです。

日本語は、音読みと訓読みがごちゃ混ぜだ!

数字の読み方では、4は「し」と「よん」の読み方があります。7も「しち」と「なな」の読み方があります。特に自衛隊や警察、消防などの点呼では、4と7を聞き間違えないように、訓読みから変化した4「よん」、7「なな」にしているところが多いです。

日本語だけでなく、中国語も似たようなことが起きています。例えば、電話番号を相手に伝える時には、数字の1と7の発音がまぎらわしいので、1を「ィヤオ」と言っています。三桁以上数字が並ぶ時に使われているみたいです。

日本のカレンダーの読み方も音読みと訓読みが混合されていますね。10日までは、「ついたち、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、ここのか、とおか」と訓読みから変化したものです。しかし、11日以降は音読みが主なものです。

言葉は、誰かの都合のいいように作られたり、その時代に合ったふさわしいもに変化したりするものなのですね。

その他、近年はインターネットの普及や国際化に伴い、日本でもたくさんの外来語が入ってきましたね。それらによって、半世紀前には使われていなかったカタカナがたくさん増えました。例えば、ウィンドウズ(Windows)の「ウィ」やウェブサイト(Web site)の「ウェ」、フェイスブック(Facebook)の「フェ」、ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の「ヴィ」などです。その他には、「ウォ、ヴァ、ヴィ、ヴェ、ヴォ、シェ、チェ、ツァ、ツィ、ツェ、ツォ、ティ、ディ、デュ、トゥ、ファ、フィ、フュ、フォ」はなかったですよね。でも今はメディアでも使われるようになっています。

字体は似ていて、意味は同じだが、発音が異なる

繁体字(台湾) 簡体字(中国) 日本語    
資金:ズージン 资金:ズージン 資金:しきん
家庭:ジアーティン 家庭:ジアーティン 家庭:かてい
溫泉:ウェンチュエン 温泉:ウェンチュエン 温泉:おんせん
健康:ジエンカン 健康:ジエンカン 健康:けんこう
上司:シャンスー 上司:シャンスー 上司:じょうし

字体と発音が似ているが、意味が異なる

繁体字(台湾) 簡体字(中国) 日本語    
小心:シャオシン(気をつける) 小心:シャオシン(気をつける) 小心:しょうしん

この種類は少ないです。「シャオシン」と「しょうしん」は、すごく似ているわけではありません。
今回調べた結果、日本語と中国語の字体と発音が似ていれば、同じ意味が多い(違う意味になることは少ない)のだと感じました。
この種類の漢字を発見したら、ここに足していこうと思います。

字体は似ているが(もしくは同じ)、発音と意味が異なる

繁体字(台湾) 簡体字(中国) 日本語    
告訴:ガオスゥ(伝える) 告诉:ガオスゥ(伝える) 告訴:こくそ
工作:ゴォンズゥオ(仕事) 工作:ゴォンズゥオ(仕事) 工作:こうさく
愛人:アイレン(夫・妻) 爱人:アイレン(夫・妻) 愛人:あいじん
東西:ドンシ(荷物) 东西:ドンシ(荷物) 東西:とうざい
走 :ゾウ(歩く) 走 :ゾウ(歩く) 走 :走る

このように意味が全然違う漢字もあります。日本人と台湾人、中国人は手書きで意思疎通できると思っていると危険ですね。

欧米等の海外からから中国語になったもの

日本で言う外来語です。日本だとカタカナ表記になりますが、台湾や中国では漢字に直してしまうんですね。音訳されたよくされたものでは、下記のようなものをよく見かけます。

繁体字(台湾) 簡体字(中国) 日本語    
沙  發 :シャーファー 沙  发:シャーファー ソファー
馬 拉 松:マーラーソン 马 拉 松:マーラーソン マラソン
巧 克 力:チァコゥリィー 巧 克 力:チァコゥリィー チョコレート
可口可樂:クゥコゥクゥールゥー 可口可乐:クゥコゥクゥールゥー コカコーラ

日本語から中国語になったもの

繁体字(台湾) 簡体字(中国) 日本語    
哲 學:ジューシュエ 哲 学:ジューシュエ 哲 学
取 消:チューシィアオ 取 消:チューシィアオ 取消し
話 題:フォワティー 话 题:フォワティー 話 題
手 續:ショウシュー 手 续:ショウシュー 手続き
場 合:チャンフー 场 合:チャンフー 場 合
7-ELEVEN:セブン 7 11(7-ELEVEN):チーィヤオィヤオ セブンイレブン
全家(Family Mart):チュェンジアー 全家(Family Mart):チュェンジアー ファミリーマート

日本語の「とりけし」は、動詞では「取り消し」、名詞では「取消し」、熟語では「取消依頼」のように送り仮名はありません。

「セブンイレブン」と「ファミリーマート」は固有名詞ですが、身近な生活において普及していますので、記載しておきました。

日本語の漢字の由来

日本語の漢字の中には、
(1)中国の漢字をそのまま日本が使うようになったもの
(2)中国語本来の意味や目的を変化させて使うようになったもの
(3) 欧米等から意訳したもの
(4)ゼロから日本人が新しい漢字を作ったもの

今は色々なものが混ざっているのですね。
漢字を人間に例えるなら、日本で日本人と台湾人が結婚して子供を産み、その子供の孫の孫が台湾で台湾人と結婚して子供を産み、その子供の孫の孫の孫が日本に行き、日本人と結婚して子供を産み…となっているのかもしれません。
今後は、漢字だけでなく、まさに人間もそのような現象が起こっても何ら不思議ではない時代が来るかもしれませんね。