台湾と中国の比較(1)~街編~

私が台湾と中国の生活経験を通して感じた、両国の比較について余談を挟みながら書いています。

台湾にいると、どうしても中国と比較してしまいます。
同じ中国語、同じ文化でありながら何でこんなに違うのだろうと感じてしまいます。

日本人でありながら、台湾に来ると本当に綺麗な国だと感じてしまうのです。それらを中国と比較しながら考えてみました。

『台湾の街』

台湾の街は綺麗であり、ゴミが落ちていることが中国と比べて圧倒的に少ないです。街の中でゴミを身勝手に捨ててはいけないという意識が浸透しているように思われます。日本と同じように小学校では道徳の授業がある訳ではありません。

市街から外れた観光スポット等では、ゴミ箱が設けられており、そこにゴミを捨てる人が多いです。しかし、所かまわず捨ててしまう人がいるのも事実です。そんなゴミを民間企業がボランティア活動としてゴミを拾い環境保護に貢献しているのを見たことがあります。市街からでも一定以上には清潔感が保たれています。

日本の方が綺麗だと思うこともありますが、大体日本と同じ位です。

気になるのは、台湾の多くの建物において老廃化が進んでいます。老廃化した建物の影響で、その建物内では水溶性トイレットペーパーでも便器に流さない方が良かったり、水道水は沸かしても飲んではならないと言う人も多くいます。また日本と同等に地震が発生するので心配ではあります。

そして、老廃化した建物に多いことは、防犯対策として窓の外に鉄格子の柵を設置してあることです。中国語繁体字では防盜窗(ファンダオチョワン)と言います。

確かにこれだと泥棒は屋内に侵入できませんが、大きな欠点があります。もし火事が発生した場合には逃げられません。出口が一カ所だけだというの大変危険だと昔消防士さんから聞いたことがあります。(台湾のニュースを調べてみたら、過去に実際死亡事例がありました。☞ YouTube動画) 

台湾在住の方には、チェーンソーを窓の傍に保管しておき、万が一の時にはそれを使い脱出することが助かる一つの手法だと思います。ただし、3階以上はいくら脱出しても、そのまま地面に落ちたら死んでしまう可能性があります。隣の家に逃げられるなら良いのですが、下記の写真ような住居では、隣の家も柵格子で窓を囲まれてしまっています。ベランダがあればもちろん逃げられますが。

いざという時には部屋から地面まで届く程の綱を部屋の強固な部分に巻き付け、避難するというのも一つの方法でしょうか。

そんなことを考えざるを得ないということは、日本の防災対策や防災設備は本当に優れているのだと感じずにはいられません。

台湾は、中国より泥棒する人が少ないように思いますが、防犯意識は中国より圧倒的に高いと思いました。

その他、とても寺院が多いです。私の居住地から半径500メートル程の円を描くようにしてみた場合、5つの寺院がありました。どの建物がどの宗教に属しているかは追求しませんでした。ただ、台湾では仏教、キリスト教、道教が盛んです。いくつかの外観を写真や映像にしました。寺院といっていのか分かりませんが、歩道上に突然それがあったりもします。日本のお稲荷様や地蔵菩薩的なものでしょうか。そのような信仰心も人格形成に携わっているのかもしれません。許可を頂き、いつも素通りしていたいくつかの寺院を撮影してみました。

台湾の寺院等は日本のそれより派手な感じがしますね。いくつか見比べると、どれも似たような建築だったり、色合いだったりするのが分かります。最初見た時は感嘆しましたが、徐々に慣れてきました。

日本の各神社やお寺等の作りもなんとなく似ているのと同じうようなものですかね。

台湾の方が中国より寺院等が圧倒的に多い印象がありますが、国の人口や面積等と寺院数を相対的に見て判断した場合は不明です。

『中国の街』

私が仕事で上海虹口区にいた頃は、町じゅう至る所にゴミが落ちていました。行政により街中に清掃院がいて片付けてくれたりするのですが、一日経つとゴミだらけ。ゴミだけではなく、犬を放し飼いにしている人がいて、勝手に犬が散歩するものだから、私が以前住んでいた上海では、犬のフンだらけでした。首輪を付けて散歩する人でも、中には犬がフンをしても片付けない人もいます。今思えば写真に撮っておけばよかったと少し後悔しています。

上海在住時には自宅から会社まで徒歩で15分程の場所に住んでいました。上海に来たばかりの頃の出勤時、歩道を歩いていて犬のフンを十回程踏んだことがあります。さすがに学習して、朝の出勤時には足元を注視しながら歩くようになっていました。

でもさすがに外国人観光客が訪れるような観光地では、ゴミはほとんど捨てられていなかったと思います。対照的に、観光地から1、2キロメートル内地に入ると汚かった印象があります。

今の中国都心部に限定して言えば、10年の間に街が全く変わってしまうのだと、かつて中国人の同僚が言っていました。同僚の友人は10年近く帰省していなかった方が、上海に戻ってきた時、自分の家がどこにあるのか分からなくなってしまったほど街の構造に変化があったそうです。私がいた頃も確かに今でも使える建物を取り壊して、高層ビルを建築するのを何度か目の当たりにしました。古き良き時代と私が言うのもおかしいですが、“中国らしさ”が消えていくようで少し寂しい気もしました。

密集した地域に様々な店舗があり、賑やかというよりうるさくて、たまに臭くて、庶民が活気あふれる“中国らしさ”が好きな人にとって残念ですよね。

中国も衛生面が重視されつつあり、インフルエンザ対策で2、3年前には、生きた鶏をその場で殺して、販売するというのは上海では既に見られませんでした。

先進国に近づくにつれて、古いものが消えていく。

“中国らしさ”を消して、オフィス街的な街に変化を遂げる。

ことはやはり寂しい気もします。

この内容を中国の年配の方やおばさんに質問したら、確かに“中国らしさ”が消えていく印象はあり物悲しさを感じるが、自国の発展に必要なのことなので仕方ないと言っていました。

中国に関しては経済力が継続している限り今後も続いていくと思われます。